訪問看護への転職を考え始めたとき、
「いつから転職活動を始めればいいの?」
「何ヶ月前から動けば間に合う?」
「訪問看護ステーションの求人が多い時期はある?」
「今の職場にはいつ退職を伝えればいい?」
と迷うPT・OT・STの方は少なくありません。
特に訪問看護が初めての場合、求人を見るだけではなく、仕事内容の理解、ステーション選び、職場見学、面接準備、現職の退職時期の調整まで考える必要があります。
結論から言うと、訪問看護への転職活動は、入職希望日の2〜3ヶ月前から始めると進めやすいです。
ただし、未経験で不安がある場合や、じっくり職場を比較したい場合は、情報収集だけでもさらに早めに始めておくと安心です。
この記事では、訪問看護へ転職したいPT・OT・STに向けて、転職活動を始めるタイミング、おすすめの時期、注意したい時期、準備の流れをわかりやすく解説します。
訪問看護への転職活動は何ヶ月前から始めるべき?
訪問看護への転職活動は、入職希望日の2〜3ヶ月前から始めるのが目安です。
たとえば、4月に入職したい場合は、1月〜2月ごろから情報収集や求人確認を始めると進めやすくなります。
ただし、これはあくまで目安です。
現職の退職ルール、引き継ぎ期間、有給消化、応募先ステーションの採用状況によって、必要な期間は変わります。
目安は入職希望日の2〜3ヶ月前
訪問看護への転職活動では、求人を見てすぐに入職先が決まるとは限りません。
希望条件を整理し、求人を比較し、見学や面接を行い、内定後に現職の退職準備を進める必要があります。
一般的には、次のような流れになります。
・情報収集
・希望条件の整理
・求人比較
・職場見学
・応募
・面接
・内定
・条件確認
・退職交渉
・引き継ぎ
・入職準備
この流れを考えると、入職希望日の2〜3ヶ月前から動き始めると余裕を持って進めやすいです。
未経験なら情報収集はもっと早めでもよい
訪問看護が未経験の場合は、求人に応募する前に情報収集をしておくことが大切です。
病院や施設での働き方と、訪問看護ステーションでの働き方は大きく違います。
一人で訪問する不安、移動、記録、家族対応、看護師やケアマネジャーとの連携など、事前に知っておきたいことが多くあります。
そのため、転職するか迷っている段階でも、
・訪問看護とはどんな働き方な
・PT・OT・STはどんな役割を担うのか
・1日の訪問件数はどれくらいか
・未経験でも働けるステーションはあるのか
・教育体制はどの程度あるのか
といった情報を早めに集めておくと安心です。
応募はまだ先でも、情報収集は早めに始めて問題ありません。
内定前に退職を伝えるのは避けた方がよい
転職活動を始めたからといって、すぐに現職へ退職を伝える必要はありません。
基本的には、転職先が決まる前に退職を伝えるのは避けた方が安全です。
内定前に退職を伝えてしまうと、転職活動に焦りが出やすくなります。
「早く次を決めなければ」と思うと、教育体制や訪問件数、移動手段、看護師との連携体制を十分に確認しないまま、入職先を決めてしまう可能性があります。
訪問看護はステーションによって働き方が大きく違います。
焦って決めるよりも、内定後に退職時期を調整する方が、ミスマッチを防ぎやすくなります。
訪問看護への転職におすすめの時期
訪問看護ステーションの求人は、年間を通して出ています。
そのため、「この時期でなければ転職できない」というわけではありません。
ただし、求人数や採用活動の動きやすさを考えると、転職活動を始めやすい時期はあります。
1月〜2月:春入職に向けて動きやすい
1月〜2月は、4月入職を目指して転職活動を進めやすい時期です。
年度替わりに合わせて採用を考えるステーションもあり、春から新しい職場で働きたい方に向いています。
また、現職でも年度末に向けて区切りをつけやすい場合があります。
ただし、3月退職・4月入職を目指す場合は、退職交渉や引き継ぎも必要です。
1月〜2月に動き始めるなら、早めに希望条件を整理し、求人比較や見学を進めておくと安心です。
5月〜7月:夏以降の採用に向けて求人を探しやすい
5月〜7月は、年度初めの慌ただしさが落ち着き、夏以降の入職に向けて動きやすい時期です。
4月入職の人員体制が見えてきたあと、追加採用を検討するステーションもあります。
また、夏の賞与後に転職を考える方にとっても、準備を始めやすい時期です。
ただし、賞与支給の条件や退職日によって、受け取れるかどうかが変わることがあります。
賞与時期を意識する場合は、現職の就業規則や支給条件を確認しておきましょう。
9月〜11月:年明け・年度末前の転職準備に向いている
9月〜11月は、年明けや年度末前の転職に向けて準備しやすい時期です。
年内に情報収集や応募を進めておくと、年明け以降の入職や、年度末での退職に向けた調整がしやすくなります。
また、年末が近づく前に見学や面接を進めておくことで、12月の慌ただしい時期を避けやすくなります。
訪問看護未経験でじっくり比較したい方は、9月〜11月に情報収集を始めるのもおすすめです。
訪問看護への転職で注意したい時期
訪問看護への転職は、基本的には年間を通して可能です。
ただし、時期によっては、現職や応募先の都合で動きにくくなることがあります。
3月〜4月:年度末・年度初めで現場が忙しいことがある
3月〜4月は、医療・介護の現場が忙しくなりやすい時期です。
年度末の退職者対応、新年度の体制変更、新入職員の受け入れなどが重なるため、ステーションによっては面接や見学の日程調整が難しくなることがあります。
一方で、4月入職を歓迎する職場もあります。
そのため、3月〜4月が悪いというわけではありません。
ただし、この時期に動く場合は、早めに見学や面接の日程を調整しておくことが大切です。
12月:年末で採用活動が止まりやすいことがある
12月は、年末年始の影響で採用活動が一時的に止まりやすい時期です。
ステーション側も、年末業務や休暇対応で忙しくなり、面接日程の調整が難しくなることがあります。
また、応募しても年明けまで選考が進まないケースもあります。
12月に転職活動を始める場合は、スケジュールに余裕を持って考えましょう。
年明け入職を希望するなら、できれば11月ごろから動いておくと安心です。
ただし求人状況はステーションによって違う
転職におすすめの時期や注意したい時期はありますが、求人状況はステーションによって違います。
人員に余裕があるステーションもあれば、急ぎで採用したいステーションもあります。
また、訪問看護ステーションは地域によって求人状況が異なります。
東京都内、埼玉、神奈川、千葉などでも、エリアごとに採用ニーズは変わります。
時期だけで判断せず、自分の希望エリアや条件に合う求人があるかを確認することが大切です。
訪問看護未経験のPT・OT・STが早めに準備すべき理由
訪問看護が未経験の場合、早めに準備しておくことでミスマッチを防ぎやすくなります。
求人票だけを見て応募すると、入職後に「思っていた働き方と違った」と感じることがあります。
求人票だけでは職場の実態がわかりにくい
訪問看護ステーションの求人票には、給与、休日、勤務時間、勤務地などが書かれています。
しかし、求人票だけではわかりにくい情報も多くあります。
・同行訪問は何回あるか
・未経験者の教育体制はあるか
・1日の訪問件数はどれくらいか
・移動手段は車か、自転車か、バイクか
・記録は勤務時間内に終わるか
・看護師とリハ職の連携は取りやすいか
・リハ職の人数は十分か
といった点です。
特に未経験のPT・OT・STにとって、教育体制や相談体制はとても重要です。
求人票の「未経験歓迎」という言葉だけで判断せず、具体的なサポート内容まで確認しましょう。
見学・面接で確認すべきことが多い
訪問看護への転職では、見学や面接で確認すべきことが多くあります。
・独り立ちまでの流れ
・同行訪問の期間
・入職後の研修
・1日の訪問件数
・訪問エリア
・移動手段
・記録方法
・残業の実態
・看護師との情報共有
・リハ職同士の相談体制
などです。
これらを確認しないまま入職すると、働き始めてからギャップを感じることがあります。
だからこそ、転職活動にはある程度の時間が必要です。
退職時期と入職時期の調整が必要
訪問看護へ転職する場合、現職の退職時期と次の職場の入職時期を調整する必要があります。
内定が出ても、すぐに入職できるとは限りません。
現職の就業規則、引き継ぎ、有給消化、賞与時期なども考える必要があります。
特に病院や施設で担当患者さま・利用者さまがいる場合、引き継ぎに時間がかかることもあります。
入職希望日から逆算して、余裕を持って動きましょう。
教育体制のある職場を選ぶ時間が必要
未経験から訪問看護へ転職する場合は、教育体制のある職場を選ぶことがとても大切です。
訪問看護では、一人で利用者さまの自宅を訪問する場面があります。
そのため、入職直後から何件も一人で訪問する職場よりも、同行訪問や振り返りの時間がある職場の方が安心です。
教育体制のある職場を選ぶには、求人票だけでなく、面接や見学で具体的に確認する必要があります。
比較する時間を確保するためにも、早めに準備を始めましょう。
転職活動の具体的なスケジュール例
ここでは、入職希望日の3ヶ月前から動く場合のスケジュール例を紹介します。
人によって状況は違いますが、全体の流れを把握しておくと転職活動を進めやすくなります。
3ヶ月前:情報収集・希望条件の整理
まずは、訪問看護の仕事内容や働き方を理解し、自分の希望条件を整理します。
この段階では、いきなり応募する必要はありません。
・訪問看護で働くPT
・1日のスケジュール
・給料や年収の目安
・訪問看護の大変なところ
・向いている人
・向いていない人
・職場選びのポイント
などを確認しましょう。
あわせて、自分が転職で重視したい条件を整理します。
給与、休日、勤務地、教育体制、訪問件数、移動手段、リハ職の人数、看護師との連携体制など、優先順位をつけておくと求人を比較しやすくなります。
2ヶ月前:求人比較・見学・応募
2ヶ月前になったら、具体的な求人を比較し始めます。
気になるステーションがあれば、求人票だけで判断せず、見学や面接で確認しましょう。
訪問看護未経験の場合は、特に次の点を確認しておくと安心です。
・未経験者の受け入
・同行訪問の有無
・独り立ちまでの流れ
・1日の訪問件数
・移動手段と訪問エリア
・看護師との連携方法
・リハ職の人数
・記録や残業の実態
応募する前に職場の特徴を理解しておくことで、ミスマッチを減らしやすくなります。
1ヶ月前:面接・内定・退職準備
1ヶ月前には、面接、内定、条件確認、退職準備を進めます。
内定が出たら、給与、勤務時間、休日、訪問件数、入職日などの条件を確認しましょう。
条件に納得できたら、現職の退職準備に入ります。
退職を伝える時期は、就業規則を確認したうえで判断します。
円満退職を目指すなら、できるだけ余裕を持って直属の上司へ伝え、引き継ぎに協力する姿勢を見せることが大切です。
入職前:引き継ぎ・有給消化・必要書類の準備
入職前には、現職の引き継ぎや有給消化、新しい職場への提出書類の準備を行います。
担当患者さま・利用者さまの情報、リハビリ目標、注意点、家族への説明内容などは、後任者が困らないように整理しておきましょう。
また、新しい職場から求められる書類も確認しておきます。
資格証のコピー、健康診断書、雇用契約に関する書類などが必要になる場合があります。
入職直前に慌てないよう、早めに準備しておきましょう。
転職時期を決めるときに確認したいこと
転職時期を決めるときは、自分の希望だけでなく、現職と転職先の両方の事情を確認する必要があります。
現職の就業規則
まず確認したいのが、現職の就業規則です。
退職の申し出は何日前までに必要か、有給休暇はどのように扱われるか、退職金や賞与の条件はどうなっているかを確認しましょう。
就業規則を確認せずに転職活動を進めると、内定後に入職日を調整しなければならなくなることがあります。
退職申し出の期限
職場によっては、「退職は1ヶ月前までに申し出ること」などのルールが定められています。
法律上の扱いとは別に、円満退職を目指すなら、職場のルールに沿って早めに相談することが大切です。
特に医療・介護の現場では、引き継ぎやシフト調整も必要になります。
退職の申し出が遅くなると、現職にも転職先にも迷惑がかかる可能性があります。
有給消化と賞与時期
退職時期を決めるときは、有給消化と賞与時期も確認しましょう。
有給休暇をどのくらい使えるかによって、最終出勤日と退職日は変わります。
また、賞与を受け取ってから転職したい場合は、支給条件を確認しておく必要があります。
「支給日に在籍していること」が条件になっている場合もあります。
賞与時期だけで転職を決める必要はありませんが、後から後悔しないように確認しておきましょう。
訪問看護ステーション側の受け入れ時期
訪問看護ステーション側にも、受け入れやすい時期があります。
たとえば、同行訪問の調整、研修の準備、利用者さまの担当調整などが必要になる場合があります。
入職日については、自分の希望だけでなく、ステーション側の受け入れ体制も確認しましょう。
同行訪問や研修開始のタイミング
未経験から訪問看護へ転職する場合は、同行訪問や研修開始のタイミングも重要です。
入職直後に十分な同行訪問があるか、教育担当がいるか、振り返りの時間があるかを確認しておきましょう。
「いつ入職するか」だけでなく、「入職後にどのように慣れていくか」まで確認することが大切です。
時期だけで転職先を決めないことも大切
転職活動では、時期も大切ですが、それだけで転職先を決めるのは危険です。
求人が多い時期でも、自分に合わない職場を選んでしまえば、入職後に後悔する可能性があります。
求人数が多い時期でも職場選びは慎重にする
求人が多い時期は、選択肢が増えるメリットがあります。
しかし、選択肢が多いからこそ、条件だけで判断しないことが大切です。
給与、休日、勤務地だけでなく、教育体制、訪問件数、移動手段、看護師との連携、リハ職の人数まで確認しましょう。
焦って応募するとミスマッチにつながる
「この時期を逃すと求人がなくなるかもしれない」と焦って応募すると、確認不足のまま入職してしまうことがあります。
訪問看護は、ステーションごとの差が大きい働き方です。
未経験の場合は特に、焦らず比較することが大切です。
教育体制・訪問件数・移動手段まで確認する
訪問看護への転職で確認すべきなのは、入職時期だけではありません。
未経験者への教育体制、同行訪問、1日の訪問件数、訪問エリア、移動手段、記録時間、残業の実態まで確認しましょう。
同じ時期に入職しても、職場によって働きやすさは大きく変わります。
「いつ転職するか」と同じくらい、「どの職場を選ぶか」が重要です。
まとめ
訪問看護への転職活動は、入職希望日の2〜3ヶ月前から始めると進めやすいです。
未経験のPT・OT・STの場合は、求人に応募する前に、訪問看護の仕事内容や働き方、職場選びのポイントを早めに理解しておくと安心です。
転職におすすめの時期としては、春入職に向けて動きやすい1月〜2月、夏以降の採用に向けて探しやすい5月〜7月、年明けや年度末前の準備に向いている9月〜11月があります。
ただし、求人状況はステーションや地域によって異なります。
時期だけで判断せず、教育体制、訪問件数、移動手段、看護師との連携体制なども確認しましょう。
転職活動では、現職の退職時期や有給消化、賞与時期、訪問看護ステーション側の受け入れ時期も考える必要があります。
焦らず、入職希望日から逆算して準備を進めることが、訪問看護への転職を成功させるポイントです。


