訪問看護ステーションへ応募するとき、
「職務経歴書に何を書けばいいかわからない」
「病院や施設での経験を、訪問看護向けにどう見せればいいのかわからない」
「訪問看護は未経験だけど、職務経歴書で何をアピールすればいいのか不安」
と悩むPT・OT・STの方は少なくありません。
職務経歴書は、これまでの勤務先や担当業務をただ並べる書類ではありません。
採用側に対して、これまでの経験、担当してきた対象者、得意な支援、多職種連携の経験、訪問看護で活かせる強みを伝えるための書類です。
特に訪問看護ステーションへの応募では、病院や施設での経験を「在宅でどう活かせるか」まで伝えることが大切です。
この記事では、訪問看護ステーションへ応募するPT・OT・STに向けて、職務経歴書の基本的な書き方、職務内容の整理方法、職種別の例文、自己PR例文、避けたいNGポイントまでわかりやすく解説します。
訪問看護ステーションへの応募で職務経歴書が重要な理由
訪問看護ステーションへの応募では、履歴書だけでなく職務経歴書の内容も重要です。
履歴書には、氏名、住所、学歴、職歴、資格、志望動機などを記載します。
一方で、職務経歴書では、これまでどのような職場で、どのような対象者に、どのようなリハビリを提供してきたのかを具体的に伝えます。
PT・OT・STの場合、同じ資格を持っていても、経験してきた領域や得意な支援は人によって異なります。
急性期、回復期、生活期、老健、デイケア、外来、小児、難病、嚥下、認知症など、これまでの経験によって訪問看護で活かせる強みも変わります。
採用側は、職務経歴書を通じて「この人の経験は、うちの利用者層やステーションの方針に合いそうか」を見ています。
履歴書だけでは経験の中身が伝わりにくい
履歴書の職歴欄には、勤務先名や在籍期間は書けます。
しかし、それだけでは具体的な経験までは伝わりません。
たとえば、同じ「回復期病棟勤務」でも、主に脳血管疾患を担当してきたのか、整形外科疾患が多かったのか、退院支援にどれくらい関わってきたのかは人によって違います。
同じ「老健勤務」でも、在宅復帰支援を多く経験してきた人もいれば、長期入所者への生活支援を中心に関わってきた人もいます。
職務経歴書では、こうした経験の中身を具体的に伝えることができます。
訪問看護で活かせる経験を具体的に伝えられる

訪問看護では、利用者さまの自宅などに訪問し、実際の生活環境に合わせてリハビリを行います。
そのため、採用側は次のような経験を見ています。
- 生活動作を意識した評価や訓練
- 退院後の生活を見据えた支援
- 家族への介助指導
- 福祉用具や住宅環境への関わり
- 看護師やケアマネジャーとの連携
- 利用者さまの状態変化に気づく観察力
- 安全管理やリスク管理への意識
これらは、病院や施設での経験の中にも含まれていることが多いです。
訪問看護未経験であっても、これまでの経験を在宅支援につなげて書くことで、採用側に伝わりやすくなります。
未経験でも在宅につながる経験を見せられる
「訪問看護の経験がないから、職務経歴書に書けることが少ない」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、訪問看護で活かせる経験は、訪問経験だけではありません。
病院での退院支援、家族指導、多職種カンファレンス、生活動作練習、認知症の方への対応、嚥下支援、福祉用具の提案なども、在宅支援につながる経験です。
大切なのは、「訪問看護未経験です」で終わらせるのではなく、これまでの経験の中から訪問看護に活かせる要素を整理して伝えることです。
履歴書と職務経歴書の違い
履歴書と職務経歴書は、どちらも応募時に使う書類ですが、役割が異なります。
履歴書は、基本情報や職歴、資格、志望動機を簡潔に伝える書類です。
職務経歴書は、これまでの業務内容、経験、スキル、強みを具体的に伝える書類です。
どちらか一方だけで完結するものではなく、2つを合わせて自分の経験や人柄を伝えるものと考えましょう。
履歴書は基本情報を伝える書類
履歴書では、氏名、住所、連絡先、学歴、職歴、資格、志望動機、本人希望欄などを記載します。
採用側は、履歴書を見て、応募者の基本情報やこれまでの勤務先、保有資格、志望理由を確認します。
履歴書は形式が決まっているため、詳しい業務内容までは書きにくいです。
そのため、経験の中身は職務経歴書で補足します。
職務経歴書は経験・スキル・強みを伝える書類
職務経歴書では、これまでの勤務先、配属先、担当業務、担当してきた疾患や対象者、得意な支援、自己PRなどを詳しく記載します。
PT・OT・STの場合は、どのようなリハビリを行ってきたか、どのような対象者に関わってきたか、どのような役割を担ってきたかを具体的に書くことが重要です。
訪問看護ステーションへの応募では、「在宅でどう活かせる経験か」が伝わるように書きましょう。
両方の内容に矛盾がないようにする
履歴書と職務経歴書の内容に矛盾があると、採用側に不安を与えてしまいます。
たとえば、履歴書の職歴と職務経歴書の在籍期間が違っていたり、資格取得年月が異なっていたりすると、確認不足の印象になります。
提出前には、履歴書と職務経歴書の勤務先名、在籍期間、資格名、退職理由、志望動機の方向性にズレがないか確認しましょう。
PT・OT・STの職務経歴書で書くべき項目
職務経歴書に決まった形式はありませんが、PT・OT・STが訪問看護ステーションへ応募する場合は、以下の項目を入れると整理しやすくなります。
- タイトル、日付、氏名
- 職務要約
- 職務経歴
- 担当業務
- 活かせる経験
- スキル
- 保有資格
- 自己PR
職務経歴書は長ければよいわけではありません。
採用担当者が読みやすいように、経験の要点を整理して書くことが大切です。
タイトル・日付・氏名
書類の上部には、「職務経歴書」と記載します。
日付は提出日または送付日を書きます。
氏名も忘れずに記載しましょう。
基本的な部分ですが、こうした細かい情報が抜けていると、書類としての完成度が下がって見えます。
職務要約
職務要約では、これまでの経験を3〜5行程度で簡潔にまとめます。
採用担当者が最初に読む部分なので、自分の経験が一目で伝わるように書きましょう。
たとえば、
- 回復期病棟で脳血管疾患や整形外科疾患を中心に担当
- 老健で在宅復帰支援や生活動作練習に従事
- STとして摂食嚥下や失語症、高次脳機能障害に対応
- 退院支援や家族指導、多職種連携の経験あり
といった内容です。
職務経歴
職務経歴では、勤務先ごとに在籍期間、勤務先名、配属部署、雇用形態、担当業務を記載します。
病院や施設名は正式名称で書きましょう。
複数の勤務先がある場合は、新しい順に書く方法と古い順に書く方法があります。
医療・介護職の場合は、時系列で自然に経歴を追えるように、古い順でも問題ありません。
担当業務
担当業務では、具体的にどのようなリハビリや支援を行ってきたかを書きます。
たとえば、PTであれば基本動作練習、歩行練習、退院前評価、転倒予防など。
OTであればADL練習、家事動作練習、認知症支援、環境調整など。
STであれば嚥下評価、食事場面の観察、失語症訓練、家族指導などです。
訪問看護向けの職務経歴書では、単に訓練名を書くのではなく、生活につながる支援として表現すると伝わりやすくなります。
活かせる経験・スキル
職務経歴書には、訪問看護で活かせる経験やスキルも記載しましょう。
たとえば、
- 生活動作を意識したリハビリ
- 退院支援
- 家族指導
- 多職種連携
- 福祉用具の提案
- 住宅環境への助言
- リスク管理
- 認知症の方への対応
- 小児、難病、嚥下、高次脳機能への関わり
などです。
応募先の利用者層や特徴に合わせて、強調する経験を選ぶとよいでしょう。
保有資格
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の資格は、正式名称で記載します。
普通自動車免許を持っている場合も記載しておきましょう。
訪問看護ステーションでは、移動手段として車を使う職場もあります。
運転が可能かどうかは、採用側にとって重要な情報になることがあります。
自己PR
自己PRでは、自分の強みを訪問看護の仕事にどう活かせるかを伝えます。
単に「コミュニケーション力があります」「責任感があります」と書くだけでは弱いです。
これまでの経験と結びつけて、
- 利用者さまの生活を考えた支援を大切にしてきた
- 家族への説明を丁寧に行ってきた
- 多職種と情報共有しながら支援してきた
- 状態変化に気づき、早めに相談することを意識してきた
というように書くと、訪問看護の現場で働くイメージにつながります。
訪問看護ステーション向けに職務内容を書くポイント
訪問看護ステーション向けの職務経歴書では、これまでの業務をそのまま書くだけでは不十分です。
大切なのは、これまでの経験を在宅支援にどうつなげるかです。
ここでは、職務内容を書くときのポイントを紹介します。
担当してきた疾患・対象者を書く
まず、これまで担当してきた疾患や対象者を整理しましょう。
- 脳血管疾患
- 整形外科疾患
- 神経難病
- 呼吸器疾患
- 心疾患
- 認知症
- 高次脳機能障害
- 摂食嚥下障害
- 小児
- 終末期
- 高齢者
- 在宅復帰を目指す方
などです。
訪問看護では、幅広い利用者さまに関わるため、これまでの対象者経験は重要な情報になります。
ただし、すべてを羅列するのではなく、応募先の特徴に合う経験を中心に書くと伝わりやすくなります。
生活動作や退院支援の経験を書く
訪問看護では、生活動作に直結する支援が求められます。
そのため、病院や施設での経験を書く場合も、生活につながる内容を意識しましょう。
・トイレ動作の自立に向けた練習
・自宅退院を見据えた歩行練習
・入浴動作や更衣動作の評価
・家屋環境を想定した動作練習
・退院前カンファレンスへの参加
・退院後の介助方法を家族へ説明
こうした経験は、訪問看護でも活かしやすいです。
家族指導・多職種連携の経験を書く
訪問看護では、ご家族や多職種との連携が欠かせません。
そのため、家族指導やカンファレンス、他職種との情報共有の経験は積極的に書きましょう。
・家族へ移乗介助の方法を説明
・看護師とリスク管理について共有
・MSWやケアマネジャーと退院後のサービス利用を相談
・医師や看護師とリハビリ方針を共有
・介護職とADL支援の方法を調整
このような経験は、訪問看護ステーションでも評価されやすいです。
福祉用具・住宅環境への関わりを書く
訪問看護では、福祉用具や住宅環境への視点も大切です。
病院や施設での勤務でも、福祉用具や住宅改修に関わった経験があれば記載しましょう。
・歩行補助具の選定
・車いすやクッションの調整
・ベッドや手すりの提案
・住宅改修に関する助言
・退院前訪問への参加
・自宅環境を想定した動作練習
こうした経験は、訪問看護でのリハビリに直結しやすい内容です。
数字や具体例を入れて伝える
職務経歴書では、可能な範囲で数字や具体例を入れると伝わりやすくなります。
・1日あたり〇名程度のリハビリを担
・主に脳血管疾患
・整形外科疾患の方を担当
・退院前カンファレンスに月〇回程度参加
・家族指導や退院支援に継続的に関与
ただし、数字を無理に盛る必要はありません。
実際の経験を正確に、わかりやすく書くことが大切です。
PT・OT・ST別の職務内容例文
ここからは、PT・OT・ST別に職務内容の例文を紹介します。
そのまま使うのではなく、自分の経験や応募先に合わせて調整してください。
PTの職務内容例文
回復期リハビリテーション病棟にて、脳血管疾患や整形外科疾患の患者さまを中心に、基本動作練習、歩行練習、バランス練習、階段昇降練習、退院後の生活を見据えた移動動作練習を担当してきました。
病棟スタッフやご家族と連携しながら、退院後の生活環境を想定した動作指導や介助方法の提案にも関わってきました。
また、転倒リスクの評価や歩行補助具の検討、退院前カンファレンスへの参加を通じて、患者さまが退院後も安全に生活できるよう支援してきました。
訪問看護においても、これまでの基本動作・歩行支援の経験を活かし、利用者さまの自宅環境に合わせた移動能力の維持・向上に貢献したいと考えています。
OTの職務内容例文
病院および通所リハビリにて、脳血管疾患、整形外科疾患、認知症のある方を中心に、ADL評価、上肢機能訓練、トイレ動作、更衣動作、入浴動作、家事動作の練習に関わってきました。
利用者さまの生活背景やご家族の介助状況を踏まえ、日常生活の中で実際に行いやすい動作方法の提案を意識してきました。
また、必要に応じて福祉用具の使用方法や環境調整について他職種と相談し、生活しやすい環境づくりにも関わってきました。
訪問看護では、実際の自宅環境を確認しながら、その人らしい生活を続けるための支援に取り組みたいと考えています。
STの職務内容例文
病院にて、摂食嚥下障害、失語症、構音障害、高次脳機能障害のある患者さまを中心に、評価・訓練・家族指導を担当してきました。
嚥下評価では、食事場面の観察、姿勢調整、食形態の検討、介助方法の提案を行い、看護師や管理栄養士と連携しながら安全な経口摂取を支援してきました。
また、失語症や高次脳機能障害のある方に対しては、本人に合ったコミュニケーション方法を検討し、ご家族への関わり方の助言も行ってきました。
訪問看護では、実際の食事環境や生活場面を確認しながら、利用者さまが自宅で安心して食事や会話を続けられるよう支援したいと考えています。
訪問看護で評価されやすい自己PRの書き方
職務経歴書の自己PRでは、自分の強みを訪問看護の仕事に結びつけて書くことが大切です。
抽象的な強みだけでなく、これまでの経験の中でどのように発揮してきたかを伝えましょう。
生活を見据えた支援力
訪問看護では、利用者さまの生活環境に合わせた支援が求められます。
そのため、病院や施設で生活動作や退院後の暮らしを意識してきた経験は、自己PRにしやすい強みです。
「身体機能だけでなく、実際の生活でできることを増やす支援を大切にしてきた」といった表現にすると、訪問看護につながりやすくなります。
家族・多職種との連携力
訪問看護では、ご家族や看護師、ケアマネジャー、主治医などとの連携が欠かせません。
これまでに家族指導やカンファレンス、他職種との情報共有を行ってきた経験があれば、自己PRに活かしましょう。
「相手に伝わる言葉で説明する」「必要な情報を早めに共有する」といった姿勢も評価されやすいです。
リスク管理・観察力
訪問看護では、一人で訪問する場面が多いため、利用者さまの状態変化に気づく力が重要です。
バイタルの変化、疲労感、転倒リスク、食事量の変化、家族の介護負担など、リハビリ中に気づいたことをチームへ共有する姿勢が求められます。
これまでの臨床で安全管理やリスク管理を意識してきた経験は、自己PRにしやすいポイントです。
未経験領域を学ぶ姿勢
訪問看護未経験の場合は、学ぶ姿勢も大切なアピールポイントです。
ただし、「学びたいです」だけでは受け身に見えやすいです。
「これまでの経験を活かしながら、在宅で必要な視点を学び、チームの一員として貢献したい」といった形で、学ぶ姿勢と貢献意欲をセットで伝えましょう。
利用者さまに合わせたコミュニケーション力
訪問看護では、利用者さまやご家族との信頼関係が重要です。
病院とは違い、利用者さまの生活の場に入るため、相手の価値観や生活リズムを尊重する姿勢が求められます。
これまでの経験の中で、相手に合わせた説明や関わりを大切にしてきた方は、その点を自己PRに入れるとよいでしょう。
自己PR例文
ここからは、訪問看護ステーション向けの自己PR例文を紹介します。
自分の経験や応募先の特徴に合わせて、必要な部分を調整してください。
病院勤務から訪問看護へ転職する場合
私はこれまで、回復期病棟で脳血管疾患や整形外科疾患の患者さまを中心に、退院後の生活を見据えたリハビリに関わってきました。
リハビリ室での機能訓練だけでなく、病棟内での移動やトイレ動作、階段昇降、ご家族への介助方法の説明など、実際の生活につながる支援を大切にしてきました。
また、看護師や医療ソーシャルワーカーと情報共有しながら、退院後の生活をイメージした目標設定を行ってきました。
訪問看護は未経験ですが、これまでの退院支援や生活動作支援の経験を活かし、利用者さまが住み慣れた環境で安心して生活できるよう支援していきたいと考えています。
生活期経験を活かす場合
私はこれまで、老健および通所リハビリで、生活期の利用者さまに対するリハビリを担当してきました。
利用者さまの身体機能だけでなく、生活リズム、ご家族の介助状況、在宅生活で困っている動作を踏まえて支援することを大切にしてきました。
また、介護職や看護師、ケアマネジャーと連携しながら、日常生活の中で実際にできることを増やす支援に取り組んできました。
訪問看護では、実際の自宅環境を見ながら、より生活に密着した支援ができる点に魅力を感じています。
これまでの生活期リハビリの経験を活かし、利用者さまが自宅で安心して暮らし続けられるよう貢献したいと考えています。
未経験から訪問看護へ挑戦する場合
訪問看護は未経験ですが、これまでの臨床経験の中で、患者さまの生活背景を考えた支援を大切にしてきました。
病院勤務では、退院後の生活を想定した動作練習や、ご家族への介助方法の説明、多職種との情報共有に関わる機会がありました。
訪問看護では、病院とは異なる判断や連携が求められると理解しています。
未経験だからこそ、同行訪問や日々の振り返りを通じて積極的に学び、利用者さまの生活を支えるセラピストとして成長していきたいと考えています。
これまでの経験を活かしながら、在宅で必要な視点を身につけ、チームの一員として貢献していきたいです。
職務経歴書で避けたいNGポイント
職務経歴書は、自分の経験を伝えるための大切な書類です。
しかし、書き方によっては経験がうまく伝わらなかったり、採用側に不安を与えてしまったりすることがあります。
ここでは、訪問看護ステーションへの応募で避けたいポイントを紹介します。
担当業務が抽象的すぎる
「リハビリ業務全般を担当」とだけ書いてしまうと、具体的に何をしてきたのかが伝わりません。
PT・OT・STとして、どのような対象者に、どのような評価や訓練を行ってきたのかを具体的に書きましょう。
たとえば、「歩行練習」「ADL練習」「嚥下評価」「家族指導」「多職種カンファレンス」など、実際の業務内容が伝わる表現にするとよいです。
病院内の経験だけで終わっている
訪問看護ステーションへ応募する場合、病院や施設での経験をそのまま書くだけでは少し弱くなります。
採用側が知りたいのは、その経験が訪問看護でどう活かせるかです。
病院内での経験を書く場合も、退院後の生活、家族支援、多職種連携、生活動作、環境調整など、在宅につながる視点を入れると伝わりやすくなります。
訪問看護でどう活かせるかが書かれていない
職務経歴書では、経験の羅列だけでなく、応募先でどう活かしたいかまで書くことが大切です。
たとえば、回復期での歩行練習経験は、訪問看護では自宅内移動や屋外歩行、転倒予防に活かせます。
OTのADL支援経験は、自宅でのトイレ、入浴、更衣、家事動作への支援に活かせます。
STの嚥下やコミュニケーション支援は、自宅での食事場面や家族との会話支援に活かせます。
このように、自分の経験と訪問看護の仕事をつなげて書きましょう。
退職理由がネガティブすぎる
職務経歴書に退職理由を書く場合、前職への不満を強く出しすぎないように注意しましょう。
「人間関係が悪かった」「給与が低かった」「忙しすぎた」といった表現は、採用側にネガティブな印象を与えることがあります。
退職理由を書く場合は、
「生活期リハビリにより深く関わりたい」「在宅領域で専門性を広げたい」「利用者さまの退院後の暮らしを支えたい」
というように、前向きな転職理由に言い換えましょう。
長すぎて読みにくい
職務経歴書は、詳しく書けばよいというものではありません。
経験をすべて詰め込みすぎると、採用担当者が読みづらくなります。
目安としては、1〜2枚程度にまとめると読みやすいです。
職務内容は箇条書きも使いながら、要点が伝わるように整理しましょう。
提出前のチェックリスト
職務経歴書を提出する前に、次の点を確認しましょう。
- 日付と氏名が入っているか
- 勤務先名や在籍期間に誤りがないか
- 履歴書と職歴の内容が一致しているか
- 担当業務が具体的に書かれているか
- 訪問看護で活かせる経験が伝わるか
- 自己PRが抽象的すぎないか・誤字脱字がないか
- 専門用語が多すぎないか
- 長すぎず読みやすい構成になっているか
- 応募先に合わせた内容になっているか
職務経歴書は、提出前に一度声に出して読んでみるのもおすすめです。
読みにくい部分や、伝わりにくい表現に気づきやすくなります。
まとめ
訪問看護ステーションへ応募するPT・OT・STの職務経歴書では、これまでの経験を訪問看護でどう活かせるかを伝えることが大切です。
履歴書だけでは、担当してきた疾患、業務内容、家族指導、多職種連携、生活動作への関わりまでは十分に伝わりません。
職務経歴書では、病院や施設での経験を整理し、在宅支援につながる強みとして伝えましょう。
訪問看護未経験でも、退院支援、生活動作練習、家族指導、多職種連携、リスク管理の経験は、訪問看護で活かせる可能性があります。
大切なのは、「何をしてきたか」だけでなく、「その経験を訪問看護でどう活かしたいか」まで書くことです。

